急性ストレス反応

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急性ストレス反応とは

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強烈な身体的あるいは精神的なストレスに対する反応で、症状は通常数分以内に激しい症状が出現します。その症状は一過性で数時間から数日以内に消失します。
すべての人々に同様の症状が見られるわけではなく、個体の脆弱性や対処能力といった要因も関与しています。
ストレスとなる要因は自然災害、事故、戦闘、暴行、強姦など、生命や身体に対する圧倒的な脅威であったり、肉親との死別や自宅消失などの急激な人間関係や社会的状況の変化の場合もあります。

症状としては、典型的には意識野の狭窄、注意の狭小化、失見当識などを伴う「眩惑」状態で始まります。その後には周囲の状況からのひきこもり、逃避反応や遁走が続くことがあります。抑うつ、不安、激怒、絶望感等の多彩な症状が混合して出現し、病像は変動しやすく、頻脈、発汗、紅潮などの自律神経徴候も良く認められます。

基本的な対応としては、身体的な安心の保証、支持的な共感、本人に対する実際的なサポートがあります。様々な精神症状に対する不安を和らげるため、本人や家族に対してストレス反応に関する心理教育も行われます。薬物療法は対処療法として限定的に行われることがあり、睡眠薬や抗不安薬などが用いられます。

ICD-10における研究用診断基準

  1. 極度な精神的または身体的ストレスに曝露されていること。
  2. ストレスへの曝露からすぐに症状は始まること(1時間以内)。
  3. その症状は下記の2群からなり、次の重症度に分類される。
    1. 軽度 :(1)だけを満たすもの
    2. 中等度:(1)に加えて、(2)のうち2症状があるもの
    3. 重度 :(1)に加えて、(2)のうちの4症状があるもの、あるいは解離性の昏迷を認めるもの
    4.  
    5. (1) 全般性不安障害の基準B・C・D項
    6. (2)
      • a.期待される対人関係からのひきこもり
      • b.注意の狭窄
      • c.明白な失見当識
      • d.怒りや言語的攻撃
      • e.絶望や失望
      • f.不適切または無目的な過活動性
      • g.制御できない過度の悲嘆(各地域における文化的規範を基に判断すること)
  4. ストレス因が一時的であったり緩和させられうるものであれば、その症状は8時間以内には鎮静化し始めねばならない。また、ストレス因が持続するものであっても、その症状は48時間以内に鎮静化し始めること。
  5. 主要な除外基準:この反応は、ICD-10の他の精神または行動の障害が現在存在していないか(ただし、全般性不安障害やパーソナリティ障害を除く)、ICD-10の他の精神または行動の障害の終了した3か月以内ではないこと。

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